最初に見たCDプレスの印象とは少々異なりました

作業の標準化はもちろんですが、それをさらに徹底したので「単純化」「分業化」「専門化」というラインができ、これはこれで大量生産時代をひらいたという大きな貢献をしました。

しかし一方で、ラインの一工程のトラブルが全工程、全工場に即時に影響するという危険性と、また、作業が極度に機械的となるために労働者の人間性をどう考えたらいいのかという大きな問題をはらんでいました。 1931年、W・A・Sが統計学の手法を用いて品質のバラツキを管理する方法を考え、このとき初めて「(統計的)品質管理」という用語が登場しています。
当時は難解過ぎたために普及するのに時間がかかったのですが、第2次大戦の武器、兵器の生産で統計的品質管理が採用されています。 日本が敗れたのは、この品質管理によるアメリカの優位性のせいだともいわれているくらいです。

戦後、遅まきながら日本でも標準化、品質管理の考え方が輸入され、たとえば、工業用品の規格(JIS)が採用されるようになりましたが、本格的に品質管理が多くの人の関心事となったのは、前出のDによる講習会によってでした。 従来は「検査によって品質を維持する」という考え方が支配的でした。
その常識が、Dによって「品質を工程で作り込む」というふうに変わったのです。 Dの教えた品質管理とはDは統計が専門の出なので、いわば「統計学的品質管理」を日本に普及させています。
この標準化は、Tの科学的管理法でもF社の流れ生産でも重視されています。 それでも、今日の「品質管理」に大きく影響を与えており、考え方も重要なので、主なところをまとめておきます。
統計とは集団をあらわす具体的な数字のことです。 個々の変動より、集団全体を見て集団の規則性を求めようとするのです。

これには数量化が欠かせません。 寸法、重量、厚さ、純度、速度、あるいは納期、達成度などは数量で表現できます。
辛呑、手ざわりなどの官能的なものも、工夫すれば数量化できます。 数量化することで誰でも同一尺度で判断でき、関係者、当事者の意思の疎通がスムーズにはかれます。
この点は重要です。 もうひとつ、定量的に品質をとらえることは、現在の結果になった原因も数量化できることを意味し、その結果に及ぼした影響も測定できるということで、すなわち、不良や問題点を摘出し、因果関係を明確にして、改善の方向を定められます。
数量化によって重要さの順位づけができます。 限りある力を効率的に使うには、データを集計し、全体の中での構成要因のランクづけをし、重点的に力を注ぐことが大切です。

直感的にCDプレスの良さを感じて以来、CDプレスなしではいられません。